一般社団法人 日本てまりの会

一般社団法人　日本てまりの会　/　てまり文庫

158-0095

東京都世田谷区瀬田１-５-１２

03-3707-0314

03-3700-5083

尾崎 敬子

　日本古来のてまりは、飛鳥時代に中国から渡来した鹿革製の蹴鞠が起源であるといわれています。
一方女まりと言われるものは、御殿で奥女中たちが姫君のために美しくかがり技を競ったものです。
上流階級の間で、絹糸でかがられていたてまりが、近世以降、木綿糸の普及により、一般庶民の間に広まり、各地で作られるようになりました。
　てまりは、作る人の自由な発想と精緻な技法によって、一つ一つにそれぞれの個性と独創性が生まれる、伝統的な芸術性の高い文化です。

　１９６８年「てまり１２カ月」が、名誉会長 故 尾崎千代子により世に出されたのが契機となって、全国各地のてまり愛好家から多くの反響を得、１９７９年「日本手まりの会」が創立されました。以来数十年の歳月を重ね、各地の郷土てまりや新しい創作てまり等を採録・解説し、３０余冊の本が出版されてきました。また、外国の人々からも日本のてまりとして大変喜ばれ、毎年世界各地で、展示、指導を続けています。

　日本の伝統てまりの技術を継承し、その芸術性を高め、てまり作成の後継者を育成すると共に、会員相互の理解を深め、国際交流の一助となり、日本文化の向上にも役立つことを目的とします。